夫の駐在に帯同する前は、行くべきか、いかざるべきか、というあたりをグダグダグダグダ迷っていたなぁ、などと思い返す。
駐在中はブログをずっとしていたので、約2年半ほどの駐在が終わって日本に帰ってきたときに、「結局のところ、駐在に帯同して良かったの?それとも後悔してるの?」のあたりを書けるかな、できたら「駐在に帯同して良かったです」ってを書きたいな、なんて思っていた。
だけど、今のところ、自分の気持ちをまとめて書けるほどの結論めいたことはまだ書けないなぁ、という気持ちが大きいのが実際のところ。
でも、それでも、今思っていることを書くことには多少の意味があるかなぁ、と思って、ひねり出して書いてみることにしました。ひねり出してでも書いておかないと、こういうぼんやりとした今の気持ちって忘れちゃうものなんでね。別に忘れたっていいんだろうけども。
…という書き出しで書いてみたところ、意外とボリュームが出てしまったので、何回かに分けて書いてみたいと思います。
まず1回目は、お金の話です。
「駐在を10年すれば家が建つ」などという格言めいたものもあるけれど、これが2017年現在でも当てはまるのは、後進国などの赴任で手当がうんと付く場合や生活費が格安の場合などに限られるように思う。
環境面での不安のある中国内陸部やブラジルなどにも多数の駐在員を派遣しなければいけなくなってきているのが日本企業の一般的な姿であろうと想像ができる中で、英語で生活できる先進国であるイギリスへの派遣駐在員に対しては、予算をそこまで割けない、というのは想像に難くない。
もし自分が中国内陸部に派遣されることになった中で、SNSでイギリスで豪勢な生活をしている同僚の姿を見たらそりゃないぜ、と思うであろうことは想像に難くなく、そのあたりの生活水準の公平感を保つことなどを考えたとしても、イギリスやその他先進国での駐在員生活がこれ以上質素になることはあったとしても、豪華になることは考えづらい。(実際、ピカピカ企業でも一時帰国手当が出なかったりするところもあったりするし、日本人学校の通学費用も企業からの支給額では全額賄えない企業もあったりするし、実際のイメージと実情は色々違うんだなぁという感想を強く持った。)
そんな中で、妻の立場としては、正社員の職を辞してついていくわけだから、(まぁ妻の年収によるところが大きいけれど、)駐在中の家庭でのトータル収入は、多少付く夫の会社からの赴任手当などを足しても減となる。
…ここまでは、よく聞く話かな、と思う。
でも、帰国した後の補助ってのもあって、それを加味するともう少しトントンに近づくんじゃないかと思う。(減なのは変わらないけれど。)
これは企業によるところが多いと思うけれど、帰国すると、社宅に入ったり、借り上げ社宅に入ったりする。そうすると、これも企業によるけれど、年100万以上の補助が見えにくい形で続くことがある。これが何年続くかは、企業の制度やその後の転勤にも左右されるけれど、10年以上に渡ってそのメリットを享受できる人もいるので、このあたりは加味して考えたらいいんじゃないかと思う。
まぁ、駐在した後に離婚する人もいるだろうし、それまで考え出すとキリがないけれど、夫と引き続き一つの家計の中でやりくりしよう、ってのであれば、帰国後の家賃補助のことも合わせて考えた方が現実に近い姿が描けるのではないかと思います。
次回は、妻自身の仕事や再就職について書こうかな、と思う。
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