トラム5番に乗ってRijksmuseumで下車すると、国立ミュージアムとゴッホ美術館があります。それぞれ一時間ずつ時間を取って、見てきました。
はじめは、ゴッホ美術館から。
ゴッホ美術館は、ゴッホ遺族の寄贈により開館した美術館。0階~3階まで、ずらーっとゴッホの絵画が並んでいます。ゴッホの絵画の他にも、歌川広重の浮世絵など、ゴッホが収集した絵画もいくつか見られます。絵画の撮影はNGだったため、銅像だけ。
この美術館には、有名な「ひまわり」や、ゴッホの自画像、「じゃがいもを食べる人たち」、「黄色い家」「寝室」「収穫」「ゴーギャンの椅子」「花咲くアーモンド」などがあり、代表的な作品がたくさん見られます。「ゴーギャンの椅子」の下にはロンドンのナショナルギャラリーで見た「ファンゴッホの椅子」の写真が置かれ、対になっている作品であることが分かるようになっています。両方ともこの目で見たなんて、なんて贅沢なことなんでしょう、と気分も上々です。(ナショナルギャラリーの過去記事はこちらから)
そして一番贅沢だったのが、「ひまわり」をしばらくの間、一人占めで見ることができたこと。この美術館のオープンが9時なのですが、9時に時間指定をして事前予約チケットを取ったのがけっこうよかったです。(こちらから事前予約チケット取れます⇒http://www.vangoghmuseum.nl/en)そして、早めに到着できたのもよかった。
こちらが8:30頃の美術館前の様子。
そしてこちらが8:50頃の様子。人だらけです。
この並んでいる人達はチケットの無い人達です。事前予約チケットを持っている人は、この脇からするする~っと早く入れます。一番乗りなので、ほぼ誰もいません。超気分いいです。
ゴッホは生きている間には評価をされることがなかった画家でしたが、それ故なのか、本当に色々な画法にチャレンジしていることがよく分かる展示でした。まるでジョルジュ・スーラのような絵があったり、普通の上手な絵があったりと、特に初期の頃は作風がころころと変わる様子も面白かったです。
ゴッホが浮世絵にものすごく影響を受けたことも、すごく伝わってくる展示方法が取られていて、ちょっと誇らしい気分になったりしました。日本というものが、中国や韓国に比べて欧州で文化的に評価され根付いているのは、元をたどれば浮世絵のおかげだよね、みたいな話もあるくらいですもんね。浮世絵ばんざい。
さて。次は国立ミュージアムへ移動。
こちらも事前にチケットを手配していきましたが、こちらはそこまで混雑しているわけではないのか、時間指定による交通整理は行っていない模様。(こちらからオンラインチケットが購入できます。⇒https://www.rijksmuseum.nl/jp/general-information-japanese)
ここでは絵画をはじめとして、色々と見ることができますが、やはり一番の注目は…これ。人がわらわら。
レンブラントの「夜警」。
それと、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」。
フェルメールは他にも2点。
あと、ゴッホの自画像もありましたし、
これもゴッホ。
ら、ら、ラオコーン像!と思ったけどこれは複製。
ミュージアムの中に、読書室というのがあります。ビブリオね。これが圧巻。もちろん歴史的にも価値ある建物です。昔行ったポルトガルのコインブラ大学の図書館が、今でも忘れられないのですが、それにはちょっと劣るけど(笑)、でも欧州の図書館ってやっぱいいね!と思わせるには十分でした。
それから、インドネシアの元宗主国だった関係から、インドネシア関係の絵画も。これ、かなりインパクトあったー。
あとはこんなのも。この仏像エリアはまったく人気なし(笑)でした。
イギリスが覇権を握るまで、一時期覇権を握っていたこともあったオランダ。それらの時代が垣間見えるような煌びやかな宝物っぷりが何とも面白かったです。
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