ベルリンには、博物館島という世界遺産があり、川の中州の小島に5つのミュージアムがあります。その中で一番の見どころと言われているのが、ペルガモン博物館です。現在、2019年まで長期の修復工事が行われていて、一番メインの “大祭壇” は見られないのですが…それでも侮るなかれ!すげぇぇぇぇぇぇんです。
こちらは、BC6世紀頃、メソポタミアで繁栄したバビロニア王国の都にあったお城の門 “イシュタール門” を、発掘された釉薬煉瓦をベースとして、見つからない部分は当時の通りに煉瓦を作って、室内に再現したものです。
門だけでなく、門に続く “行列通り” も再現されていました。当時のバビロニアの繁栄が伝わってきます。
あまりの大きさに驚き(・◇・)そして、今から2500年も前にこんな美しく巨大な建造物が建っていたことにも驚きだし、遺跡を発掘した調査団がこれを美術館の中で再現しようと試みたことにも驚きでした。
そしてこちらは “ミレトスの市場門”。こっちも、ギリシアの古代都市ミレトスで発掘された、2世紀頃の市場の門の瓦礫をドイツへ持ってきて、組み立てなおしたものだそうです。
こんな大きい建物を、屋内で再現しようと試みるドイツ人ってすっげーな、と。
今まで大英博物館が世界一の博物館だと信じて疑わなかった私ですが…、好みももちろんありますが、「こっちのがすごくない?」と感動してしまいました。大英博物館では大金を叩いて買ったり、戦利品としてゲットしたり、ということはあっても、自分たちで壊れた大規模遺跡を元に戻しちゃいました!みたいなのって無いのです。そのわりに宣伝は上手くて、「大英博物館が世界一!」と思われているわけですが…
ドイツ人にお口あんぐりでした。
その他にも、主にメソポタミアの遺跡がわんさかありました。大英博物館のアッシュバニパルのライオン狩りの壁画にも負けないくらいのたくさんの展示があり、初めて見るものばかりでした。
さて、そして二階に上がるとイスラム美術のコレクションも展示されています。これもロンドンでは見たことないものばかり!こちらはミフラーブという、祭壇の一番奥に置かれていた設備。
こっちも。
超キレイだし、今までこんなの見たことなかったし… すごかったです。
こちらは、ウマイヤ朝のムシャッタ宮殿の一部。750年頃のものです。
これもひとつひとつの壁に描かれた模様が異なって、本当に緻密でした。
とにかく、「イギリスで見られないものはない!」くらいに思っていた私でしたが、前言撤回でひれ伏さなければならないほど充実の博物館でした。まじでドイツはもっとこの博物館を宣伝した方がいいと思うのですが…。
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