きっかけは、親からのこんな連絡でした。
「あんたに、国民年金払えって手紙が来てるけど…。どうする?とりあえず立て替えて払っとこうか?」(手紙は前の住所から、とりあえず実家に転送するようにしておきました。これで1年はしのげます。)
「いや、専業主婦になったので、旦那の会社側で国民年金第三号被保険者に該当した旨の手続きしてくれているはずなので、払う必要はないんだよ~。わざわざありがとうね!」と返信しておいたものの…、まぁ自分の目で本当に手続きが完了しているかを確認したわけではありません。
実はこの問題ってのは、今まさに世間で問題になっていることでして。平成14年まで、専業主婦になった人自身でこの「第三号被保険者該当届」を市町村に届け出する必要があったことから、届け出を忘れる人が続出。その結果、その届け出を忘れた期間は国民年金未加入期間となってしまい、その期間の年金を受け取ることができない、なーんて人が現れ始めているのです。最悪の場合、その未加入期間が長すぎて、年金自体を受け取れない、なんて事態まで(基本的に老齢年金受給のためには25年、年金を納める必要があります。)。まぁ、今それらの専業主婦の人達への救済措置などが取られている状況で、その救済措置のおかげで受け取れるようになった人なんかも多いんですけれど…。
そういうことがあってから、この「第三号被保険者該当届」を、専業主婦自身が届け出る形から、旦那の会社側に届け出義務を課す形へと制度変更されたのです。会社側に義務を課せば、忘れる人も少なくなるでしょう、ということで。ところがどっこい、その会社側がその届け出を忘れる、なんてことも、ないわけではないようです、もちろんレアケースだと思いますが。その場合、もちろんその専業主婦は年金未加入のままになってしまいます。もちろんその場合は後からやむを得ない事情があったとして届け出することも可能なのですが、手続きが面倒臭くなってしまうことは確実。なので、今現在、きちんと第三号被保険者として国民年金に加入していることをこの目で確認しておきたい!と思い立ちまして。
そんなときに、お役立ちなのが「ねんきんネット」。日本年金機構のHPです。
まずは新規利用登録をすると、IDと初回パスワードを郵送してくれます。国際郵便もしてくれますよ!
1週間ほどで郵便がロンドンまで到着。ログインして、さっそくチェックしました。すると、まさかの結果が…
まさかの、12月から未加入の表示がΣ(`□´/)/
夫の会社はそれなりの規模の会社なので、安心しきっていましたが…まさかの未加入。五月蠅い嫁であることは十分承知していますが、これは由々しき問題です。さっそく夫に、労務に凸電してもらうことに。すると…
「届け出は提出済みだけど、ねんきんネットへの反映は1か月くらいかかります」とのこと。いやいや、前の会社の退職日が一月中旬だったので、そこから14日以内に届け出義務があるので、もう2カ月以上経過しているんですが、それは…???
なんか、夫が社会保険制度をあんまり理解していないのをいいことに、丸め込まれている気がするんですが…(`ε´)会社側が届け出忘れてた疑惑…。全然納得がいきませんでしたが、とりあえずこの「未加」表示が「国年」に変わるまで、しつこくねんきんネットにログインし続けます。私は粘着質なんだっ!
さて。ここで念の為の補足ですが。
国民年金には、3つの被保険者の種類があります。かなりざっくりした説明ですが、
- 第一号被保険者 … 個人事業主など
- 第二号被保険者 … サラリーマン、公務員
- 第三号被保険者 … 専業主婦
こんなふうに分かれています。駐在妻をするまで会社で働いていた人は、今までは第二号被保険者に該当していて、今まで給与天引きで国民年金(と厚生年金をまとめて)を支払っていたのです。それが収入がなくなり、サラリーマン夫の扶養に入る事になった場合、第三号被保険者へと立場が変更になります。なんとお得なことに、第三号被保険者は保険料を払わないのに払ったことにしてくれる、という制度設計になっています。が、そのためには、先ほど説明した第三号被保険者該当届を夫の会社経由で提出してもらう必要があるのです。
第三号被保険者が保険料を払わなくてOK、という制度設計の是非についてはしばしば問題にされ、法改正がなされる可能性も少なくありません。が、いずれにせよ、現行の制度は支払わなくてOKなのです。とてもお得な制度なので、是非ともきちんと第三号被保険者として登録がなされているかどうかということだけは、チェックしてみると良いと思います(*´ -`)(´- `*)
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