イギリス料理にUMAMIを加えると、日本ぽい味になる!はず…

イギリスの料理は、人が言うほど不味くない。

私も赴任前は周りの人に相当脅された。「イギリスは料理がね~…。」って。多分それで相当なマイナス評価からのスタートだったため、いざイギリスで料理を食べてみると、全然普通すぎて、拍子抜けした。

よく考えればね、イギリス人も人間だからねw そんな、この世のものとも思えないようなものを食べているわけがないのですw

だけどたまに、不味くはないんだけど、「何かが足りない…。でも、何が足りないんだろう??うーん、分からない…。」と感じることがありました。このモヤモヤ感がロンドンに来てからずっと抜けなかったんだけれど、先日、いきなり独身時代の合コンでのあるシーンが、フラッシュバックのように脳裏に蘇ってきた。

私は、隣り合ったメンズと、クイズをしていた。

メンズ 「人間が感じることのできる基本の味は、5つあります!なんでしょうか?」

わたし「うーん、しょっぱい(塩味)、苦い(苦味)、甘い(甘味)、すっぱい(酸味)…あとひとつ分からないわー」

メンズ「それはねー…、うま味だよ!」

うま味だよ(ドヤ)

そうです、そのメンズは味の素にお勤め。合コン用のつかみのネタだったのでしょうか。薄暗い小洒落た店で見た、もう名前も覚えていない彼のドヤ顔が、いきなり頭に浮かんできたので自分にびっくりしてしまいました。人間の脳みそって不思議!(←そこか)

そのあと彼は確か、味の素が世界ではじめてうまみ成分を商品化したことなどを熱弁してくれました。あと、話が脱線しますが彼は、私が「一人暮らしなんでクックドゥーよく使いますよー。」と言ったら、「クックドゥー使う人はだいたい彼氏いるよね。あれ2人~3人用だから。」と、自社商品の話で彼氏の有無を判別するという、とんでもないスキルを持っていました。おそるべし味の素。

んで、本筋に話を戻しますが。

足りないのは、うま味だよ!って話です。

うま味というのは、昆布などに含まれるグルタミン酸、かつおぶしなどに含まれるイノシン酸、干ししいたけに含まれるグアニル酸などが代表的なものらしい(味の素のWEB参照w)。日本食を食べていると、醤油やみりん、(粉末状のものも含めて)お出汁を自然に使うからか、「うま味」を単体で意識したことが全くありませんでした。うま味とは何か、と言われても説明のしようがない、というか。

だけど、ロンドンに来て、例えば、塩味だけのチリベイクドビーンズ(ヘインズ)とか、韓国料理屋で食べた辛味だけのラーメンとか、“単体だけの味”というのを食べてみると、日本人にとっては、やはり違和感があるのです。

ということで、ヘインズのチリベイクドビーンズに、味の素の味の素をかけてみたい!絶対あのうまみ調味料をかければもっと美味しくイギリス料理を食べられるはず!と思い立ち、ロンドン中を探しまわったのですが。。。。

なぜか売ってない。なぜだ。売ってないと思うと、使ってみたくてしょうがない。。。

それにしてもなぜ、なぜイギリスの料理にはうま味が欠けているのだろうか。。。
色々と調べてみると、やはりうまみ成分の含有量は、食品によってかなり差があるらしい。日本料理だと例えば、昆布は2200~3300mg、煮干しは863mg、鰹節は687mg、干しシイタケは150mg(100gあたり)くらいなのだが、さらに昆布×鰹節を掛け合わせることで単品同士よりも7倍、しいたけ×昆布の組み合わせなら17倍の含有量に変化するという性質を持っているらしいwwなんぞこれww
最近では「うま味」はUMAMIとしてイギリスでも注目を浴びているようで、UMAMIで検索すると色々な情報が出てくる。Taste No.5 Umamiなんていう調味料も売っているくらいらしい。不評だけどw ということで、イギリスで摂取できそうなうま味成分たっぷりの食品も調べてみたのだが…
  • Parmesan(パルメザンチーズ) 1200~1680mg
  • Stilton(スティルトンチーズ、イギリスのブルーチーズ) 820mg
  • Roquefort(ロックフォールチーズ、ブルーチーズの代表格) 1280mg
  • Gruyere de Comte(これもチーズ) 1050mg
  • Danish Blue(デンマークのブルーチーズ) 670mg
  • Soy sauce(醤油…) 412~1264mg
  • Fish sauce(ナンプラーのことらしい) 621~1383mg
  • Oyster sauce(オイスターソース) 900mg
  • マーマイト 1960mg
  • あとは魚介類が200mg程度
  • トマトも140-260mg程度
こんなところらしい。半分チーズやん\(^o^)/そして、そのまた半分がアジア調味料やん\(^o^)/
長期間の発酵を要する食べ物と、海の食べ物にそれなりにうま味成分が含まれる傾向にあるような感じですね。あと、乾燥させるとうま味は増す傾向にあるらしい(干しシイタケとか。)
もっと調べれば色々あるのかもしれないけれど、確かにイギリスの食品はもともと、うま味成分含有量が若干少なめなのかもしれない。。。とりあえず、上のチーズたちやトマトなどを駆使して、今度料理を作ってみようと思ったのでした。チーズとトマトの組み合わせでもうま味が倍増するのかしらね。。。?でも美味しい美味しいイタリアンと言えば、チーズとトマトなので、期待してみようと思います。。。
ちゃんちゃん
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