昨日は5月最終日なのに真冬のような寒さでしたね。薄手のダウン着込みました。
そんな中、V&A美術館で現在開催中の特別展、Botticelli Reimagined展へ行ってきました。3月5日から7月3日までの展示会。
ベルリンから「ヴィーナス(↑)」が来ていたり、ウフィツィ美術館から「パラスとケンタウロス」が来ていたり、とボッティチェリの絵画もそれなりに豪華に楽しめる展覧会ですが、ではボッティチェリだけがこの展覧会の主役なのかというとそうでもなく、ボッティチェリに影響を受けたアーティスト達の作品を、現代からボッティチェリの生きた時代までさかのぼっていくような構成の展示会になっていました。
イギリスに来てから美術館にハマっただけなのであんまり分かったような口をきくのもあれですが、ボッティチェリの有名な絵を集めるだけではなく、ボッティチェリの作品さえも自分たちの筋書きの中の一コマとして展示する、ってのは日本の美術館ではなかなかやっていないことのような気がするのですが、どうなんでしょう?
まぁとにかく、この展示会に関わらず、ロンドンの美術館の特別展はけっこう面白い。筋書きがあるし、その筋書きに合わせて適切な素材をのせるだけの金やコネクションなんかがないとできないことをしてくれる気がする。
2/3くらいはボッティチェリ以外の作品で占められています。これはアンディーウォーフォールによる「ヴィーナスの誕生」。(中は写真禁止なので売店の様子。)
それから、オルセー美術館からよくおいで下さいました、アングルの「泉」も。
大阪市立美術館からはマグリットの「レディ・メイドの花束」も。日本から来ました、と書かれるとどうしても反応してしまうけれど、それを抜きにしても好きな絵だった。日本に帰ったらまた会いに行きたい。
その他はラファエロ前派の作品なんかが多かったかな。
画家の、「俺なら、こう描くけどな!」という大喜利みたいなものの連続で、とても興奮しました。
売店にはこんな可愛い貝殻のバッグが販売されていて、めっちゃ可愛いわー!とお値段を見たら300£くらいしたので写真だけ撮ったよ。
貝殻と一緒に写真を取って、あなたもヴィーナスに!というコーナーもありました。これはV&Aの入口にあるので展示会見なくてもOKです。
その後は、V&A美術館の常設展の中でも、最近リニューアルオープンしたEurope Gallariesにも立ち寄りました。
イギリスに来てからヨーロッパをいくつか旅行しているわけで、「あっ、これ、●●で見た。これも○○で見た。」というようなヨーロッパの装飾品がたくさんありました。
きれいっちゃきれいなんだけれど、展示のためにその場から切り離されて持ってきたものは少し物足りなくて。それが生まれたり普通に利用されていたその場所で見る、っていうののオーラには敵わないなぁ、という感想を持ちました。
ちゃんちゃん。
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