無料のミュージアムが大好きな私ですが、なんだか後回しにしていたテートブリテン。やっぱりイギリスの美術館の魅力って、大英帝国時代のお金に物言わせたコレクション的なところにあると思っていて、美術的なところでイタリア・フランスなどと比較して後進国だった国の絵画を集めました!というこの美術館に、いまいち魅力を感じられなかったのかもしれません。
でも、いきなり午後の予定が変更になってやることなくなった日があったので、行ってみました。
年代別に絵が配置されています。古い年代別に回るのが私は好きです。そうすると美術館の絵自体があんまり面白くなくても、絵の感じから歴史の流れを感じることができるので。絵に造詣が深くない私の処世術ならぬ処美術館術!?です。。。
まずは16世紀に描かれた、エリザベス1世のポートレイト。金!
これは真っ金金の絵画ですが、これ以外は暗めの色彩の絵画がほとんどです。イギリスで一番評価が高い画家・ターナーや、
サミュエルスコットの船の絵など。本当に船の絵は多くて、さすがイギリスは海洋国家だなー!と思う。
全体的に、19世紀前半までの絵は、暗い、もやもやっとしてる感じの絵が本当に多い。でもまだ電気もない世界では、こんなもやもやっとした薄暗い感じが天気の悪いイギリスの世界の全てだったのかな、と思う。
さて、そんな色彩があまり豊かとはいえないイギリスの絵画に、綺麗な色が付き始めるのが、19世紀の中ごろあたり。印象派の影響でしょうか? James TissotのThe ball on shipboard。(でも、この人フランス人らしい。。。)
Hamilton MccallumのA capri boy。
Henry Scott TukeのAugust Blue。
この時代の作品の中でも、すごく印象的だったのがこの2枚。
John William WaterhouseのThe lady of shallottと、John Everett MillaisのOphelia。なんか、すっごい現代的な構図の絵だなぁ、と思って。精神性を売りにするタイプの歌手のCDのカバーっぽい、というかなんというか。(←どんな感想だ。)ちなみにこのオフィーリアというのはシェイクスピア作「ハムレット」内に出てくるハムレットの恋人で、この絵はその彼女が小川で死んでしまうシーンなんだとか。。。
さて。そして、このテートブリテンは、思った以上に現代美術のスペースが広かった!
David BombergのThe Mud Bath。よーわからん。
フランシスベーコンの3枚セット。フランシスベーコンの絵はテートモダンにも飾ってあって、あれ、これフランシスベーコンかしら?的な感じで識別できるようになってきてしまった。。。
そして、ターナーについては、ターナーの特設コーナーがあり、すっごいたくさんターナーの絵が展示されています。ターナー好きの人にはヨダレモノですね。わたしはあんまり…なので、ごめんなさい(´・ω・`)
とまぁ、こんな感じでした。確かに他の美術館のほうが、驚きとか気付くこととかが多かったかなぁ、という気はしないでもない。。。想像よりもコンパクトなので、さっと回れる美術館だとは思いました。
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