長くこのブログを読んでくださっている方の中には気付いている方もいるかもしれませんが、基本的にこのブログには「友達」という存在は登場しません。
もちろん、トピック上必要だったり、話の流れ上必要だったりするときにはたまに出てきますし、ごく稀にそのような話を取り扱ったこともありますが、私としては意図的に友達の話は排除してました。
このブログを読んでくれるメインの人って、これから初めて駐在妻になる人です。そういう人たちがまずしたいことって、今後暮らす国の生活情報収集で、まぁざっくり様子を知って、「私でも大丈夫そうだ」と安心したいわけです。
そこに、「今日は友達とランチして楽しかった~☆私と出会って仲良くしてくれる友達すべてに感謝です♪」とかって書くのって、もうかなり攻撃力が高いわけですwマウンティングかー!wま、私はそもそも全てに感謝系ではないのであれですがw、友達関係の話題って機微なトピックです。私がもしどこかのエリアの駐在妻になるために情報収集するとして、そういうブログは読みたくないなってってのがあって、そうしてます。(ああいうブログは主に日本の両親とか向けに書いてるんだろうから、そもそもお役目が違うから覗いてる側が悪いんだけど。でも、ああいうのは友人できなくて悩んでる人とかは気軽に覗くと毒になるのでマジ注意だと個人的には思う。)ま、読む人にとっちゃ余計なお世話なんですけどねw でももう駐在ブログもフィナーレ~♪だし、この2年で思ったことだけ書いちゃおー、って話です。
私はもともと超社交的かって言われると全然そんなことないタイプだし、(っていうかほとんどの人がそんなもんでしょう。)、そして何よりの不安要素は一人遊びが超得意ってこと。ひとりでカラオケとか、海外旅行とか、余裕ってかむしろそっちのが気使わなくて楽し~、みたいなタイプ。それにしたって駐在期間に誰も友達いないってのはさすがに不安なわけで、ロンドンに来る前に駐在妻のブログを見ては ショボーン(´・ω・`)友達できるかな、って思ってました。
で、色々友達作りみたいなこともしてみたけれど、これってかなり難易度高くて。
駐在妻で誰も知らん中で友達作りましょう、ってなると、だいたい人からの紹介とか、まぁきっかけはいくつかありますが、基本的に初対面同士でお見合いみたいなことをするわけです。
年齢とか出身地とか、旦那は何歳でこんな業種で働いてます、とか、何年滞在予定です、とか、前のご職業はどんなことをしてたんですか、とか、そういうのをお互い発表し合って、共通点を探して、会話をつなぐぅぅぅぅ!あの空気!
まず、そんな都合よく共通点とか無いんです。しかも、共通点あるからって話が盛り上がるか、気が合うかっていうとそこはまた別です。誰が悪いわけではなく、もちろん相手側が悪いわけでもなく、でも、何ともしがたいあの空気。
話変わるけど、大学の時の友人に、「同じクラスとかサークルで1年以上一緒で、相手の人となりが分からないと男の子のこと好きになれない!」って言っている女子がいまして。(っていうかこういう人の方が割と多いと思うんで私が変わってるだけなんでしょうけど、)私は中高と女子校育ちなこともあり、隣の男子校と合コンとかして、ある程度好きになれそうだったらとりあえず付き合う、とかしてたもんで、(っていうか女子校だとそうでもしないと彼氏なんてとても出来ないし、でもどうしたって男子に興味津津なお年頃だったもんで色々ねじ曲がってる)、心の中でその友人のことを「カマトトか~ ( ´ー`)?」とか思ってたわけですが…
こと、友達に関しては、「あれ、なんか、同じコミュニティーとかに属して、人となりが分かって、じわじわ仲良くなる感じじゃないと友達になれない\(^o^)/」と気付き…
それ、お前がカマトトって思ってたやつ\(^o^)/
大学の友人のほうがなんか色々正しかったかも\(^o^)/
って、ロンドンではじめて気付きましたよ。まあ男女交際と友達交際は違うけどさ。
でもまぁとにかく、お見合い状態みたいなところから本当の友達に格上げしていくプロセスって、地道で、かつ、お互いの努力が必要で(最低でもどっちかが根気よく誘うのが必要、もちろんお互いに誘い合えばいいんだけど、どっちかがもう別にいっか、ってなると一瞬でなくなる関係でもある)。お互いの努力ってのもなかなか難しくって、帰国が見えてきたりすると“努力して作る友人関係”ってのが正直なところ一気にめんどくさくなったり。(それは相手がいくら良い子で仲良くなれそうでも、心の距離を近づけるにはそれなりの時間と努力が必要で、それを考えるとどうしても面倒くさくなってしまったり。)
もちろん、その場ですぐ仲良くなれる人もいるんだろうけどさ。そういう人を妬むのも筋違いってことも理解してるし、そういう人がいたからって批判する人には絶対なりたくない、というのはある。それは絶対ただの妬みだし。だってそんなスキルあるなら絶対欲しいもん。あと、イベント事を作るのが上手い人とか、普通にすごいよ。私はランチしか思い浮かばないけど、○○行こう、××一緒に見よう、とかもう誘ってくれて本当にありがとうですよ。私とか、行きたくもないもの誘うと悪いかな、とか思ったり、そもそも1人行動全然気にならないから1人で行っちゃったりするし。
ま、そういうわけで、もちろんお見合い状態から仲良くなった人がいないわけじゃないし、それで仲良くなれたことを後悔しているという話では全くないけれど、まぁプロセスとしてはけっこう辛かった\(^o^)/で、逆に自分に向いてたなー、って思ったのが、何らかのサークルみたいなものとか、定期的に習い事に通うとか、でその中で友達じゃなくて“お知り合い”を作るだけ、っての。
決して友達になろうとかしないで、あくまでも目的はそのサークルの中身とか習い事で、「こんにちは~」から始まって2~3世間話をして、「また今度~」が基本の関係。1カ月に1~2回、「このあとランチ行く?」で1時間くらいランチして解散。(もはや意識の問題かもだけど。こんな関係を「友達」と表現する人もいると思うし。)
…っていう、あっさりめの関係が結果的に一番まったりとした人間関係が作れて、個人的にはよかった。またいつか会いたいなぁって思うのもそういう人達が多かったりして。その人達のことを「友達」って呼ぶかと言えば絶対呼ばないし、向こうも私のこと友達というカテゴリには入れてないだろうけど。(たぶんそれは年齢がけっこう離れてるからというのも大きい理由かも。)でも、まぁ、友達ってのはなんとも曖昧な言葉で、そこに捕らわれるのはよくないし、「あの人に会ったら、あの話しよ!」って思えるくらいの関係の人がいたらそれで十分だと思った。別に、「海外駐在で一生の友達に出会えました☆感謝☆」とかになる必要なんてない。
(まぁもちろん、この関係の最低条件として、自分の興味あるコンテンツをやってる、っていうのは必須だと思っていて、自分が「苦手だなぁ、こういうコンテンツ」と思っている場所に行っても、いるのはそういうコンテンツを好きなタイプが多いので、必然的に気は合わなくて疲れるだけになる。いろんなコンテンツに顔を出してみたりしたけど、やっぱりそのコンテンツ毎に人種の違いってすごく出る。無理が一番いけない。)
それに、「この人、気が合うな~」ってのも、そういう中で共通の話題があってはじめて気付くもので、何回もお見合いしてデートみたいなことをしてみてもそんなに共通の話題って増えなくて。それより一緒に苦労したとか、一緒に失敗したとか、私にはそういうことが必要だった。
だからもし今度また駐在妻になることがあったら、もうお見合いみたいな友達作りにはあんまり時間はさきたくないかな。って、贅沢言えるのもロンドンみたいに日本人がたくさんいる場所だから言えることなのかもしれないけど。
言いたいことは以上だよ。
マウンティングかー、のくだり最高ですw
今でこそ笑えますが、渡英前と直後は来たくて来たわけじゃないのにという思いが強く、駐妻になる(なった)自分に対しても後ろ向きで、それなのにこの年齢で一から友達作らないといけないし、キラキラした奥様にならないときっと仲間に入れてもらえないんだろうと、そっち系のブログを読むたびに落ち込んでましたw
結果、お友達作り♪的なことを早々に諦めてしまったので今も駐妻の知り合いは多いほうではないですが、色々とシンプルでいいです^^
激しく共感してしまったので、思わずコメント書いてしまいました。
長々とすみません。ブログ、引き続き楽しみにしています♪
お返事遅くなりすみません。
共感いただきありがとうございます。人間関係がそんなに多くなくシンプルなのって、少し寂しさはあるかもしれないけど、その分ストレスもないし、悪いことばっかりじゃないですよね^^
ロンドン生活も残りあと少しですが、どうぞよろしくお願いします^^
こんにちは。
初めてコメントさせて頂きます。
わたしは駐在妻でもなんでもなくて、昔からイギリスが好きで、イギリスへの幻想と憧れが木っ端微塵に砕け散ってもやっぱり好きで、なんだかんだと検索していて、こちらにたどり着きまして、ブログを拝見するようになりました。
もうすぐ帰国されるとの事ですが、本当に面白くて、いつも楽しみでした。
キラキラセレブなブログではない所が好きでした。笑
まだもう少しおられると思うので、楽しみにしています。
日本は今週、本当に寒いです。
ロンドンは輪をかけて寒いと思うので、お身体気をつけて下さいね。
はじめまして~、コメントありがとうございます^^
イギリスお好きなんですね。最近はイギリスの文句ばかり言ってすみません(笑)。
いつも読んでいてくださったとのこと、本当にうれしいです。
ロンドン滞在はあと少しとなりますが、どうぞよろしくお願いいます。
米国子なし駐妻です。駐妻ブログ周回は趣味のひとつですが、初めて他人様のブログにコメントさせていただきます。
ブログ、本当に好きでしたが、こういうエントリが特に好きでした。やはりネガティブな事柄に関する共感は強いもので、最初に何気なく読んだ、ブログの身バレについてのエントリで、心がぎゅっと掴まれました。檻の中のゴリラのくだりが忘れられず、つい先ほど読み返して、やっぱり良いなぁとしみじみ。
自分が普段感じているけれども、あいまいだったり複雑だったり、うまく言語化できないような感情を、的確に抽出した表現に出会えることが文学のよろこび、と又吉先生は言ってますが、私にとってあなたのブログはまさにそれでした。ものすごくニッチな共感だからこそ、すごく心に残っています。
ちょっと思い入れが反映して、気持ち悪いコメントになってしまいましたがw、もうすぐご帰国されることを惜しみつつ・・・今まで楽しませていただいて、ありがとうございました!
はじめまして、コメントありがとうございます^^
又吉先生を引き合いに出してお褒めいただき、大変恐縮です…^^;!!!が、ありがとうございます。
思えばあのエントリはこのブログで一番燃えました(笑)。共感してくださる人がコメントくださる一方で、注意するコメントだったり、変な人がアンチでついて数カ月粘着されたり(笑)。でも、いつか同じ経験した人が読んで少しでも溜飲を下げられるかもしれないと思うと、絶対消したくなかったんですよね~^^;(また余計なお世話…)
帰国まであと少しですが、どうぞよろしくお願いします。
>>>>そこに、「今日は友達とランチして楽しかった~☆私と出会って仲良くしてくれる友達すべてに感謝です♪」とかって書くのって、
爆笑してしまいました。
もう本当に、私の心のまんまを書いてくださってありがとうございます。
コメントせずにはいられなくて!
そうです、そういったブログを書く人の大半は、見てみて素敵な私~!!で間違いないです。
その実、心の中はさみしかったり空虚だったりも、するでしょうね。
かくいう私は、2~3年ごとに転勤のある転勤族の嫁です(海外含む)。
転勤先に自分の勤務先の会社があったときは社内転勤をさせてもらったこともありますが
どうにもならないときには嫁の私は転職もしくは退職する羽目に…
出産で家にいることもあったり、幼児がいて転職が難しいかったことも。
そうなると余計に、転勤先で友人はできないものでした。
子供がいるのでママ友はできますが、これも意外と面倒くさい。
そういうリスクも含めての転勤だったり駐在妻だったりなので
ブログを見てみて毎回そうよね~!とパソコンの前でうなづいていました。
このブログが帰国後に終わってしまうかと思うと…
私の中で超人気連載ドラマOR漫画が終わってしまうくらいの衝撃です。
終わらないでほしいんです、本当に。
いつもコメントありがとうございます^^
きのくにやさんも転勤の多い旦那さまがいらしゃるのですね。私なんて、1度目の転勤で(しかも、比較的便利で刺激もあるという客観的に見たら文句言うのも憚られるような街に住んでいるのに^^;)ヒーヒー言っているレベルなので、複数回転勤に帯同されているなんて、本当に尊敬です。
>>私の中で超人気連載ドラマOR漫画が終わってしまうくらいの衝撃です。
こんなことを言っていただけるとは、ブログ冥利につきます。とても嬉しいです。
私も2か国駐在を経験しておりまして
一度目よりも、二度目、と。
今回も、本当に本当に思わずうなずいてしまいました(笑)
さみしくなります!
私も終わらないで欲しい! 前のコメントの方に同感です!!
こんにちは^^
ラベンダーさんも2カ国駐在帯同された経験をお持ちなんですね。1度目より2度目は、色々うまくできるようになっていたいな~、なんて、思います。
さみしくなるだなんて、仰っていただき嬉しいです。
こんにちは。初めてコメントいたします。
大、大、大好きなブログで、ひさ~しぶりに遊びに来たらご帰国とのこと。というか、すでにご帰国後でした。(チーン)
そしていろいろと遡って読み返すうちに、うんうん、とさらに共感の渦が大きくなるばかり。
私は以前新婚・子なしでロンドン駐在を経験し、まーさーに、上記と同じ経験、同じ感想を持ちました。でも、まわりは毎日お友達に囲まれて、スケジュールがギシギシのキラキラした方々ばかり。
いろいろもがいたりトライしてみたものの、そこに入りきれず疲れ切った自分がいて、でも、それを誰とも共有できなくて・・・
そんな当時の自分と同じ状況・同じ感想を、しかも的確にここまで表現されてた文章に出会え、十数年の時を経て、ストンと胸がおさまったような・・・? なんだか変な文章でごめんなさい。
今は学齢期のこどもを二人連れて、二度目のロンドン駐在です。まわりには初駐在で子連れという方がほとんどで、「子なしで駐妻(しかもロンドン!)経験があるなんて、いいなぁ~。贅沢~!!」なんて言われますが、当時の私の状況を共有できるのはブログ主さんだけだったなぁ~としみじみ。
ご帰国と知り、大好きだったこちらのブログ主さんに一言お礼を残したくて。お疲れさまでした。またいつか続編を拝読したいです♪
はじめまして。引っ越し関連でドタバタしており返信が遅れてすみません。コメントありがとうございました^^
こうやって共感してくれる人が多いのを見ると、みんなお互いにキラキラして見えるけど、実際はそんなことなくて、なんてところが真実なんじゃないかなぁ、なんて思ったりもしますね^^;子なしも、子連れも、別の悩みがあってみんななんだかんだで大変ですよね、きっと(笑)。
御礼のお言葉ありがとうございました^^