カランスクール(英会話学校)も5週目が終わろうとしています。もう一カ月経ったのかぁ、全然成長できてないなぁ、と反省するとともに、若干中だるみしてしまっているので、もう一度気を引き締めて取り組まないとなぁ、と思っているところです。
さて。カランスクールでは毎日同じ先生に当たるというわけではなく、先生のスケジュールや運営側の都合によって先生が色々と変わります。となると、やっぱりお気に入りの先生と、そうでない先生がいます。ですが、そのお気に入りの先生というのが、私と西洋人では結構異なっていたので、驚きました、という話です。
そもそも、カランスクールの授業は、カランメソッドという教授法で授業を行っていまして、例えば
What’s your biggest fault?(あなたの短所はなんですか?)という質問に対して、生徒に即座に正しい文法で My biggest fault is ~.(例えばlazyを当てはめて、怠け者なところです。)と答えさせたり、
Do you think that all the countries of the world will unite one day? (いつの日か全ての国が一つになると思いますか?)という質問に、生徒に即座に正しい文法でYes,I think~/No,I don’t think~(そう思います/そう思いません。)と答えさせたり、
という体験を通し、文法や時制を正しく理解したスピーキングができるように体に英語を染み込ませる訓練を積むような教授法なのです。そして回答方法はMy biggest fault is ~やYes,I think~/No,I don’t think~までのところは教科書に記載がされていて、必ずそのセンテンスから始まる回答で答える事が求められています。
だから、私としては、例えば私が実際に怠け者でなくても、My biggest fault is lazyと答えることにあまり躊躇いはないし、いつの日か全ての国が一つになろうがなるまいが正直どうでもいいのですが、まぁ一つにはきっとならないでしょ~くらいの感じで、No,I don’t think that all the countries of the world will unite one dayと回答するわけです。要求されたセンテンスをきちんと使って。
が、特に西洋人の中には、自分自身の考えを表現しないと気が済まないタイプというのがいて。(まぁカランメソッドのコンセプトが分かっていない人も一部含まれているのかもしれないけれど。)求められている回答方式をガン無視して、自分の欠点についてすごい長い時間話し出す人wとか、「それはケースバイケースだね、例えばEUに限れば統合をし続けるべきだと思うね!」みたいな意見を語りだす人が少なからずいるのです。しかもめっちゃめちゃな文法で、今やっている授業内容とは全く関係ない文脈のことを平気な顔で語りだす。。。(笑)
そういう生徒達をコントロールして授業を成立させるためのひとつの方法として、与えられたオープンクエスチョンの答えを先生側で決めてしまう、という方法があります。カランメソッド上では文法的に正しいことが非常に重要視されているため、そのオープンクエスチョンの答えは何でも良いからです。例えば、「好きな映画はなんですか?」と聞かれて、生徒が「好きな映画は…」とモタモタしていると、適当に「ミスタービーン」と先生の側から促されたりします。
正直私は全く洋画を見ないし、知っている映画でもタイトルが違ったりするし、そういう助け舟がすごく助かります。そして何よりその指導法により、自分の意見を言いたい人達に貴重な授業時間を削られることが減るので、そういう先生が大好きなのです(笑)。
だけど、そういう先生はあんまり、西洋人からは人気がありません。ミスタービーンなんて好きじゃないのに、ミスタービーンと言わされるなんて!という感情がめちゃめちゃ表に出ています、面白いくらいに(笑)。きっと子供の頃から、「授業内容と実生活は必ず繋がっている」という基本概念を持つ教育を受けてきたのだと思いますし(実際には日本でもそういう教育に変化させようという動きが強くなっていますよね。)、そもそも、西洋人は自分の考えを相手に伝えることが非常に重要視される文化を持っているので、まぁ気に入らないのも理解できますが。
だから、西洋人が好きな先生は、自分の意見を好きに言わせてくれる先生です。そして回答した内容に対し、細かに反応してくれる人が大好きです。もちろん、私もそういう先生も大好きです、まぁあんまりにも関係ない話で時間が奪われると若干イラつくこともありますが(笑)、日本のことを説明して、驚いてくれたりするとやっぱり嬉しいです。
ですが、どんなに好きなタイプの先生でも、こいつだけは受け付けない!という先生が一人だけいまして、その先生の何が嫌かと言うと…
- ロン毛男、授業中に髪をくるくると触りまくる(←不潔感)
- 口や鼻など液体の出そうな場所をやたらと触りまくる(←不潔感)
- 汚いヒゲ(←不潔感)
- 授業中にガムをくちゃくちゃ(←不真面目感)
- 生徒が座る椅子に足を乗っける(←そこ、生徒座るのに、汚いなぁ…)
- いきなり大きな声を出す(←びっくりするわ。意味不明だし。)
- 刺青してる(←まぁこれは文化的違いなので仕方ないけれど、あまり良い印象無し。)
でもねー、この先生、西洋人からは大人気なんですね。なぜなら意見を好きに言わせてくれるし、間にジョークとかを挟むから、だと思う。それに、彼の振る舞いはそもそもこっちでは失礼でも何でもないんだろう。でも、あたしは、もうこの外見と振る舞いだけで、授業の中身がどんなに良くても一切心が彼を受け付けないw この先生が来ると、本当に心が折れるw しかもクラスの中でこいつを嫌いなのがおそらく私だけ、という事実もけっこう堪えるんですね。。。(笑)
そしてそんな自分を分析してみると、私は何よりもまず形式にこだわるんだな~、ホントに日本人っぽいな!と我ながら自分に笑ってしまいます。。。ですが、心は正直なので、まだまだ彼を受け付けることは難しそうです。。。もし今回の記事でお気を悪くされた方がいたらごめんなさい、あくまでも英国滞在3ヶ月目の私の所感です…(´・ω・`)
ちなみに、言い訳じみていますがw、自分の意見を言いたくてたまらない西洋人達も、すごく良い人達なんです。周りの人へ気遣いもするし、何かあれば助けてくれるし。だけど、「気遣い」と「自分の意見を言う」っていうのが同じ軸の中にあるのが日本人で、まったく違うベクトル上にあるのが西洋人、ってイメージですかね。もちろんグローバルスタンダードなのは西洋人のほうですし、私は日本人としてはまったく気遣いのできるタイプではないのですが、異文化への対応は
一筋縄ではいかないわねー、と感じることがすごく多くなってきた英国滞在3カ月目であります。。。こういう違いを認識して、自分で色々考えたりするのがすっごく楽しいので、まだまだ頑張っていきたいなー、とは思います(`・ω・´)
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