バーゼル街歩き。宗教改革と安全について考える。

さて。美術館に行った後は、バーゼルの街歩きをしました。バーゼルはスイス第三の街で、スイス・フランス・ドイツ3カ国の国境地帯に位置しています。宗教改革時に印刷・出版業で豊かになった土地柄からか、化学工業が発達し、現在ではノバルティスとロシュの本社が置かれているようです。

まずは、街の大聖堂。
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元々カトリックの教会でしたが、宗教改革の時に内部のデコレーションは破壊され、今は内部がこんな感じ↓。ちなみに、エラスムスのお墓もあります。
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教会の塔にも登れます。眺めがいい。
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イギリスもプロテスタント国家ではありますが、それはヘンリ8世の離婚問題に端を発するものであり、宗教改革の本場であったドイツ~この辺りの、市民自身が改革の担い手となった「ホンマもん」の宗教改革とは違います。この教会だけの話ではなく、街を歩いていて思うのが、デコレーションの少なさでした。古い建物も新しい建物も、無駄な飾りがなく、すっきりと質実剛健な感じ。(まぁ、旧市街の一部では綺麗な装飾などがある建物もありますが、パリやブリュッセルと比べると、飾りなんて無いようなもの。)街中のこの雰囲気は、市民それぞれが宗教改革を身を持って経験してきた街ならではなのかなー、と。ロンドンは、もっとゴテゴテしています。ちなみに、今まで行ったヨーロッパの中で一番日本に風景や雰囲気が似ていました。

お次は、市庁舎。真っ赤な建物が目印です。
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中にも入れます。
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その後は、ライン川のほとりを歩いたり、
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街を歩いたり。
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焼き栗の屋台がいくつも並んでいて、とても美味しそうな匂いがします。
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そして、バーゼルの街、一番の驚きは、この写真です。私は一体、何に驚いたのでしょうか?
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答えは…
店の外に、見張りなしで商品が置かれている、この光景。日本では当たり前のこの光景ですが、ヨーロッパではなかなか見られません!それだけ、この街が安全で犯罪率が低いってこと。街中、こんなお店だらけでした。

この光景が当たり前のようにある世界を作るのって、本当に本当に難しいことなんでしょうね。私はロンドンで危険な目に1度もあったことないけれど、それでもこの光景はないもん。野菜とかは多少外に売っているけど、家電を外に売るとかはかなりレベルが高いw

住みやすそうな素敵な街だったバーゼル。とは言え、美術館もクローズしてるし、観光するには1日で十分かなー、と個人的には思います。ということで最終日が丸1日余ってしまいました。ということで、最後の日は消化不良だったホドラーの絵を見るために、チューリッヒへ向かいます。続きはまた明日。

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