先日、ヴェネツィアに行ってきた。
学生時代の修学旅行って、あれやこれやと3カ月くらい前から調べ物をさせられて、大きな模造紙に調べた内容を書かされて、みんなの前で発表させられて…っていう、事前学習とセットだった気がする。
大人になってからする旅行の目的は必ずしも学習ではないから、別に学習が必須とは思わない。でも、私は事前学習と称してその土地の本を読むのがわりと好き。社会人の時は時間がなかったからそんなことしようとも思わなかったから、単に暇つぶしに事前学習をしているだけなのだけれど。
事前学習は本で。インターネットには書かれていないことはまだまだたくさんある。イギリス在住という条件制約があるため、キンドルで読めるものからしか選べないのがたまに傷。種類がかなり少ないので、買ってはみたものの大外れだった、ということも少なくないけれど、今回はわりと当たりだったと思う。
こっちの本は、 手短に観光スポットの概要を知りたい人向け。
写真と地図で楽しむ体感トラベルガイド ヴェネツィア (impress QuickBooks)[Kindle版]
トラベラーズカフェ編集部 インプレス 2013-10-10
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日本語のオーディオガイドがない場所ってけっこうあるので、後から参照してフムフムしました。
で、無料で立ち読みしたらあまりに面白くて、ヴェネツィア行っている間もずっと読んでいた本。
海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4―[Kindle版]
塩野 七生 新潮社 2016-04-22
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はじめの1章からぐっと心を掴まれて。ヴェネツィアがなんであんな不便なところに国を建てたのか、から始まり、本当のベニスの商人がどんなものだったのか、とか、早くから始まった民主主義的政治システムがどんなだったか、とかが書かれている。もう、本当に面白い。上巻だけでも楽しめる。
さて。
ヴェネツィアはヨーロッパの中でも有数の観光地だし、面積も狭いし、海の上にある島だから諸々の輸送コストも掛るのか、とにかく全てのお値段が高い。(それでもどうしてもヨーロッパにいるうちに行っておきたいと思うから行くのだけれど。)
まず飛行機代。2人で900ポンドもした。1カ月前に予約をしたせいもあるし、観光シーズンで、イギリスはバンクホリデー(3連休)で、という事情が重なったにせよ、900ポンドというのは痛い。(場所にもよるけれど、ここまで高いのは他はドゥブロブニクぐらいだし、イギリスに来てからは色々なところに行ったけれどこんなに高い航空チケットは初めて。留学生とかなら安い日程を選んで行くこともできようが、同行者はサラリーマンなのでそんな選択肢はない。)
そしてホテル代。いつもはbooking.comで星3~4くらいの中で安い宿を探して泊まるんだけれど、ヴェネツィアでそれをすると400ポンドとか普通にいく。我が家は完全に予算オーバー。ただでさえ飛行機代高いのに。
…ということで、我慢をしてヴェネツィアの島の中ではなく、 その横の本土にあるメストレというエリアに泊まることにした。空港からメストレへの観光者用のシャトルバスも出ているし、ヴェネツィアまで市バス2番で9キロ15分とのことで、渋々納得。
でも、ヴェネツィアでの水上バスでの移動のために乗り放題チケットを買うんですけど、(我が家の場合は2泊3日につき48時間券でひとり30€)
メストレからヴェネツィアまでの市バスもこのチケットが使えるとのことで、結果的にホテル代も交通費も抑えられたのは予想外の嬉しい出来事だった。
ちなみに、バス停はメストレ駅前、このホテルの前から出ています。チケットはこのホテルの隣にあるカフェで購入可能。(自販機とかない。)
宿泊したホテルは、ホテル プラザ(Hotel Plaza)。
(↑これです)。
こんな見た目ですが、中はモダンで、バスタブ付き、朝食無料、wi-fiきちんと使えるので私はけっこう気に入りました。ヴェネツィア感は全くないですが、モダンな普通のビジネスホテルでいいや、という人にはおすすめです。
次回以降は、ヴェネツィアに向かいます。
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