健康診断に行くの巻 in ロンドン

随分前になるけれども、イギリスで初めて健康診断ってものを受けた。

夫は会社員なので、海外派遣されている間も労働安全衛生法規定の年1回の健康診断が会社から用意されている。(とは言ってもイギリスに労働者に年1で健康診断を受けさせなさい、という法律があるかどうかは謎なので、もしかすると会社も日本での運用に沿って年1回、海外赴任の人達にも受けさせる運用にしているだけかもしれないが、まぁいずれにせよ実質的に年1回の健康診断がある。)

で、じゃあ帯同する家族はどうなるのか、っていうと、法的には、特に会社に家族の健康診断まで面倒をみる義務はない。だからその先は会社のさじ加減、ということになろうが、夫の会社では希望者は従業員と同等の検査を受けられるようになっている。

まぁ、医療環境からいくと幾分劣る国に来ているわけで(制度的にも言語の面でも)、定期健診くらいは費用を出してもらっていいだろう、とは思う。夫の会社なんて、「奥さんは基本的に帯同。理由のない非帯同は認めない」みたいな時代錯誤なスタンスなもんで(雰囲気とかではなく規定にそう書いてあるwなんで夫の会社に夫婦の在り方決められなあかんの、と赴任前に帯同を迷っている時にはその一文だけでたいそうむかついたものだ。)、そう主張するなら最低限の生活はさせてもらうのが筋ってもんである。

「働いてもいなくて、旦那とその会社にごはん食わせてもらっていて、海外にも住まわせてもらっているのに、あれこれ要求する奥さんはどうかと思う」と言っている奥さんもいるのだが、そういう人は超意識高い系か、海外旅行気分か(これは私も否めないが)、脳内貴族か何かなのだろうか。

まぁあれこれ過剰な要求をするのはどうかと思うけれども、好きでこの国に暮らしてるわけじゃなし、日本と同じくらいの環境を求めるのは異常なことでもなんでもない(それが叶えられるかはまた別問題だけど。)。まして、子供の教育費用が満足に出ないとか、そういう小言を同じ立場の妻同士でお互いに文句言い合うことの、何が悪いのか私にはまったく分からない。

イギリスで暮らすということを前向きに捉えて元気に過ごす、とか、周囲に感謝をして過ごす、とかということと、現状の制度の至らない点を指摘する、求める、ということは十分に併存するし、別にその両方があって当然だと思うのだけど。制度的に十分でないことを精神論だけで解決しようとするのはやばい。それを他人に強制するのはもっとやばい。

一応言っておくと、私自身が夫の会社からの補助になにか具体的な不満があるわけではない。実際のところは、特に医療費とか高いのに、全部払ってくれてまじ感謝・感謝である。

 

まぁ、これぜんぶ前置きなんですけどねw本題は、健康診断に行ってきた、って話ですwww

ま、わが家はロンドン2年目なので、本来であれば去年も健康診断を受診できたわけだけど、そんなのが受けられるとも知らず、今年初めての受診となったのです。これは夫が会社の通達を私に渡すのを忘れただけです。プリントをお母さんに渡し忘れる小学生ばりの愚行です。

でも今年は、乳がんの芸能ニュースがあったりして、そういえばしばらく検診してないなぁ、みたいな話をポロっとしたら、夫が大慌てで過去の通達を探しあてて家に持って帰ってきたのでした。

すると、普通の健康診断に加えて、乳がん検診と子宮頸がん検査も会社の料金内で受けられるってことで、健康診断を受けに行くことにしました。まぁ30歳そこそこで簡易な健康診断から何か見つかるかっていうとそうでもないだろうし、完全に乳がん検診と子宮頸がん検査がメインの目的です。

さて、ロンドンの日系病院で、健康診断ができるのはおそらく3施設。(本当かは知らん)

諸事情によりアルファベットでの表記ですw

このうち、Aは、先生が暇なときはべらべら世間話とかすることもあり、まぁ勘違いかもしれないけど向こうは私のことを覚えてるっぽいんだよな…その人に子宮頸がんの検診してもらうの、なんか気が引けるな、ってことで却下。(まぁ専門の担当者がいるのかもしれないけれど、そうじゃない場合にガビーンってなるので…)

夫は、会社から一番近いってことでBで受診。なんと、某日本レストランの割引バウチャーもらって帰ってきた。(会社の費用の一部が還流して個人のポケットに入ってる風なので、使うのなんか躊躇われるんですがw潔癖すぎか?)私は、既になんとなくで申し込んでたCで受けることに。

まぁ、普通に健康診断は進み。乳がん検査は超音波も触診もかなり丁寧にしてもらって、超音波なんて日本で受診したときの2~3倍くらい時間かけてて、ほえー、丁寧ね、なんて思っていたんだけれど。

問題は、子宮頸がん検診。ま、子宮頸がん検診って、男性からするとはっ?って話かもしれないですけど、膣の中に器具みたいの入れるじゃないですか。まぁ、端的に言うと、血が出たw今まで、産婦人科とか行って子宮頸がん検査も何度もしたことあるし、色んな検診しても血なんて出たことなかったけど、血が出たwそこそこの量がw(もちろん、子宮頸がん検査で血が出るのがままあることというのは知っていますが…)

よく考えると、その医療機関、産婦人科があるわけじゃないんですよね(専門の人はいるっぽいけど、常勤なわけじゃない)。で、私の検査は、専門じゃない人がやってるわけ。(まぁ、これはイギリスではわりと普通なことっちゃ普通なことなんだけれど。日系の私立医療機関でも、まずはGPっていう全般的なことを診るかかりつけ医が診て、その人が分からなければ専門医に紹介するって流れ。)しかも、気使ってるつもりなんだろうけど、女性が担当なわけ。まぁ、そういう産婦人科の検診って女医以外は恥ずかしくて受け付けない、って人も中にはいるんだろうけど、私は別にそんなことどうだってよくて。それより、産婦人科って、痛い・痛くないがもろに出るじゃない、医者のスキルによって。医者のスキルというかもはやそれは何のスキルなのか定かではないけれど、全く痛みなしにスルっと処置できちゃう人もいれば、こいつヘッタクソだなー、って人まで、かなり差があるんですよね。男でも女でもいいから、痛くないスキルのある人にやってほしいわけです。

んで、専門じゃなくて、ほんで女性で、って、まぁよくよく考えると一番ダメな選択肢かも、と思って。まぁ女性だから駄目ってわけじゃないし、産婦人科女医とかならむしろ頼もしいんだが、そうでもない場合で、プライベートで「痛いわマジで…」とマジトーンで言われた経験がないのは圧倒的ビハインドだと思うわけ。いやあ、まぁ、女性の方が女性の気持ちが分かる、って解釈の仕方もあるから、結局その人のその処置がいまいちだった、というだけなんだけれどね、事実としては。

まぁ今日の結論として何が言いたかったかというと、子宮頸がん検査は、産婦人科専門医のいるところで受けられるならそうしたほうがいい、という自分への教訓です。

日本にいるとむしろ産婦人科担当医以外から子宮頸がん検査なんて受けられんわ、という話なんだけれど、万が一再度海外で子宮頸がん検査を受けることが合った時のための、備忘なのでした。ま、その医療機関だって、限られたリソースの中でやってるわけだから、仕方ないしそれでどうこう文句があるってわけでもないけどね。でも、今後も嫌々ながら海外で暮らしていく可能性があるのなら、やっぱり自分なりの知恵を重ねていって、自分で自衛していくのも同時に重要なのだと思ったのでした。

ちゃんちゃん。

【最後にお知らせ】

ブログの引っ越しに伴い、ライブドアブログの機能だったLINEの更新通知が使えなくなったので、かわりにtwitterのアカウントをつくりました。地味~に更新通知をつぶやく予定です。

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