今まで行った博物館で3本指に入る、ナポリ国立考古学博物館

ま、そんなに博物館にたくさん行ってるわけじゃないですけど。今まで行った博物館の中でも、かなり面白かったのが、ナポリ国立考古学博物館。特にポンペイが見たくてナポリに来た人には、すごく面白いと思います。あと、古代彫刻が好きな方も。

彫刻

まずはちょっとだけ、彫刻から。「暴君謀殺者」。暴君ヒッパルコスを殺害した若者像。BC6世紀に制作されたアテネの解放のシンボル。

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ファルネーゼのヘラクレス。BC4世紀、彫刻家リシッポの最高傑作。ローマのカラカラテルメで出土。

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ポンペイ遺跡からの出土品

で、私が面白かったのはここ。ポンペイやエルコラーノなどの火山灰で埋まった街から出土したモザイク画などがたくさん展示されていました。

三美神、魚屋に飾られた取扱っている魚を描いた絵、メメント・モリ。全てモザイク。

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三美神が当時から描かれていたことにも驚いたし(考えてみればギリシャ神話なんだから当たり前なんだけどw)、魚の絵は不思議発見で見ていたのでなんだか感動したし、メメント・モリも当時からこの概念があったことに驚いたし。

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アレクサンドロ大王の戦いを描いたものも。

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当時の肖像画も。これはモザイクじゃなくてフレスコ画だね。ペンを口元にあてるのは知的に見せるためのポーズだそう。男性が手に持つ証書は司法職であることを表すのだとか。

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フローラ、レダ、メディア、最後は誰?(弓持ってるからダイアナだよね)を描いたもの。

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これ全部、ポンペイ遺跡とかの火山で埋もれた街から出てきたわけで。こんな古い絵、普通残ってないじゃん。初めてこんな古い絵たくさん見たし、普通にギリシア神話・ローマ神話の絵も多いし、風俗画も多いし、紀元前後の絵とか装飾ってこんなんだったんだ~!ってのがありありと分かる貴重な博物館。楽しすぎる。

それから、青いガラス壺。カメオ技法を利用したあガラスの壺で、ローマ時代に流行した技法なんだとか。細かすぎる装飾にびっくり。

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エルコラーノのパピルス荘から出土したブロンズ像。目までキレイに再現されていて、技術力の高さが分かる。

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アテネ。これもパピルス荘から。

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秘密の小部屋

今まで紹介した部分だけでも十分面白いのですが、「秘密の小部屋」というコーナーが面白すぎて。

ポンペイ遺跡でもあった、風俗とか娼婦関係で出土したものを展示しています。地球の歩き方にはこの小部屋があること自体、全然載ってなくて、だからガイドブックではこの博物館の面白さが全然外に伝わってないのです…。内容的に紹介しずらいのはわかるので仕方ないんだけど、でも絶対これ他で見れない~!(下ネタ嫌いな人以外におすすめです。お子さん連れて行く人は注意。)

まずはポンペイにもあった、娼婦の家のサービス図(?)。

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ヴィーナスと、三美神。

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ヴィーナスとか三美神とか、ダイアナとかダナエとか、裸の女性の絵って発注主を満足させるために描かれる側面が多かったわけだけど、これらがローマ時代から性風俗と密接につながっていたことがわかるような展示。

しかも、これ二つ一緒に見ると、ボッティチェリがこのあたりのモチーフから着想を得たことがすごくよく分かって面白い。

それから、この絵なんて、観客の前で男女がS○Xしてるんですよね…。

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なんでしょうかこれは。こんな劇場があったのか、それとも宗教的儀式なのか…いずれにしてもすごい。当時は想像から絵を描くという行為はされておらず、実際にあるものを描くというスタイルだったそうだから、この行為が実際にあったものだということは確か。

他にも、行為中の彫刻があったり(なんのためwww)

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やぎとしてみたり。

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自由すぎわろたwww(これはギリシャ時代の有名彫刻のレプリカです)

行為中の絵が描かれた壺や皿。小さい壺なんか男同士な気が。まぁ別にゲイとか普通だったろうし、いいんだけどさ。

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風俗店の入口を再現したもの。

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こんなの見れる博物館、他にないですよ。(知らんけど)

熱海の秘宝館とかって単に下世話なだけって感じがしますけど、これは実際に遺跡から出てきてる当時の庶民生活の一面ってことでw、まぁチ○コの写真ばっかりでしたがお許しください。現代と感覚が違うところもあれば、まぁこれは現代と一緒かもね、ってところもあったりして、楽しかったです。

これにてナポリ旅行記は終了です。お付き合いいただきありがとうございました。

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